日置、温泉の魅力

日置観光協会|日置市温泉の魅力

歴史ある二つの温泉郷

日置市には歴史ある二つの温泉郷があります。
湯之元温泉郷は寛永17(1640)年ごろに発見されたといわれています。44カ所の泉源は無色透明の単純硫黄泉と単純泉で、皮膚病や神経痛、婦人病などに効能があるとされ、現在も多くの 観光客や湯治客が足を運んでいます。また、古くは伊作温泉と呼ばれた吹上温泉郷は、かつて西郷隆盛や斉藤茂吉などの偉人・文人が湯治に訪れたといわれ、由緒ある湯の町として知られています。

日置市の温泉は「非火山性温泉」

日置市の温泉を語る上で、まず「非火山性温泉」について説明をする必要があります。源泉がわくためには、地下水または降水が何らかの形で熱せられなければなりません。つまり熱源の存在が不可欠なのです。桜島や霧島山、そして開聞岳といった活火山が近くにある温泉地ならば、その熱源は容易に推測できます。しかし日置市には、火山との印象を受ける山などはありません。火山から遠いにもかかわらず温泉が豊富に湧出するのは、地下の比較的新しい時代に活動した断層の割れ目に沿って湧出している為です。これが「非火山性温泉」であり、日置市の温泉の特徴だといえます。

日置市の温泉は「美肌の湯」

日置市の温泉の多くはphが8.5以上と高く、アルカリ性に特徴があります。加えて硫黄分を含んだ県内隋一の泉質を誇る温泉も少なくありません。
一般的にアルカリ性の温泉は皮膚の余分な角質を除去し、滑らかにする作用があるので女性に人気があります。また硫黄泉(単純硫黄泉も含む)は心臓病、高血圧症などの効能はもちろん、「温泉らしさ」を感じるということで好まれる泉質の一つです。
温泉に浸かると、硫黄の香りがプーンと漂い、アルカリ性特有の肌にまとわりつくような感触が心地よく、「これぞ温泉」と実感されることでしょう。

日置市に存在する2つの温泉郷

日置市内には、掘削技術の発達していない江戸時代から繁栄していた温泉地が二つもあります。一つは懐かしさあふれる街並みも魅力の湯之元温泉です。戦国時代、島津義久に仕えた上井覚兼は、天正11(1583)年に湯之村(湯之元温泉と推定される)において湯治をしたとの記録を残しています。ただ温泉地として確立されたのはもう少し後になってからで、温泉街を見下ろす高台にある温泉神社には、そのことを示す記念碑などが建立されています。もう一つは吹上温泉(旧伊作温泉)で、幕末から明治維新に活躍した西郷隆盛や小松帯刀も湯治に訪れた保養地です。二人は日本のこれからを考えながら湯を楽しんでいたのかもしれませんね。

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